タッチタイピング習得のコツ
タッチタイピングを習得するコツは、効率的な練習を地道に続けることである。
1日100分の練習を週1回するよりも、1日10分の練習を毎日した方が習得しやすい。
だが、練習を続けるというのは難しいものだ。では、どうすれば練習を続けることができるのか。
タッチタイピングの練習を続ける為に、意識しておくと良い「7つのポイント」を紹介する。
タッチタイピングの練習にくじけそうになった時には、このページを読み返してみよう。
練習を続ける為の7つのポイント
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千里の道も一歩から
千里(約3,927キロメートル)という果てしない距離を目指す時も、まずは、はじめの一歩から始まる。
「難しくて大変そう」、「面倒だし時間がかかりそう」と考え、立ち止まってしまうのは良くない。「タッチタイピングをマスターする」という目標を達成する為には、とりあえず今できることから始めてみよう。
現在、高速でタイピングするタイピング上級者も、最初はみんな初心者だったのだ。
タッチタイピング・マスターへの道は、一日では辿りつけない。しかし、コツコツ練習を続ける事によって、必ずタッチタイピングが出来るようになる。
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具体的な目標を複数用意する
ゴール(目標)を、「タッチタイピングができるようになる」とした場合、ゴールが遠く抽象的なので、モチベーション(やる気)の維持が難しく、諦めてしまう可能性が高まる。
挫折をせずに、タッチタイピングをマスターする為には、目標を具体的にし、ラストゴール(最終目標)の他に、スモールゴール(中間目標)を定める事が重要である。
具体的な目標とは、「中段(ホームポジション)の練習で、キーを1秒間に1回以上打てるようにする」という感じだ。
スモールゴールは、少し頑張れば達成できそうなものにした方がいい。なぜならば、頑張らなくても達成できるものだと、達成感がなくだらけてしまいやすく、逆に、目標が高すぎると、諦めてしまいやすいからだ。
そして、スモールゴールは、1つだけじゃなく、途中途中で複数用意した方が、何度も達成感も味わうことが出来るので、モチベーションの維持もしやすく、ラストゴールに到達しやすくなる。
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ちりも積もれば山となる
忙しくて時間がとれないという理由で、目標を諦めてしまう人もいる。
時間がないと言っても、1日5分ぐらいなら取れるのではないだろうか。いや、1分でもいい。
「1日1分間の練習なんて、してもしなくても同じだろう」と決め付けてはいけない。「くだらない」と思うことでも、積み重ねて行くことによって、大きな成長を生むのだ。
「1分だけ」のつもりで始めた練習が、5分,10分,20分と続くことがある。軽い気持ちで始めることによって、練習が毎日続けやすくなるよ。
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頑張り過ぎない
タッチタイピングの練習を、いきなり頑張りすぎちゃう人ほど、三日坊主で終わってしまう。
練習を頑張りすぎると、肉体的にも精神的にも疲れ果ててしまう。
「疲れた」,「苦しい」という状態で練習を終了すると、次に練習をする時、「疲れるから嫌だな」とか「苦しかったからやりたくない」と考え、練習することをためらってしまう。
「もう少しやりたいな」と思う状態で、あえて止めておくことをおすすめする。セルフ焦らしプレイを楽しもう。次回の練習が楽しみになるよ。
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練習しやすい環境を整える
練習を毎日継続させていくには、練習を開始することが面倒だと思わないようにしなければならない。その為には、練習しやすい環境を整える必要がある。
環境を整える方法の例
- パソコンの前に来たら、パソコンを起動させておく。
パソコンが起動するには結構な時間がかかる。タッチタイピングの練習を始めようとする前に、あらかじめパソコンを起動させておくことで、練習開始前の余計な待ち時間を減らすことが出来る。
- 『ごんタイピング』をお気に入り(ブックマーク)に登録しておく。
ウェブブラウザ(Internet Explorerなど)のお気に入りに登録しておくことで、検索エンジンなどから探す手間が省け、素早く練習を開始することが出来る。
- 目標達成時、自分にご褒美をあげる
スモールゴール到達する度に、自分にご褒美(我慢していたことをする、欲しいものを買う、など)を与えるようにすることで、モチベーションと集中力が上昇し、目標を達成しやすくなる。
- パソコンの前に来たら、パソコンを起動させておく。
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自分の成長を確かめる
挫折しそうになったら、これまで歩んできた道を振り返ってみよう。あなたは、何も出来なかった状態から、何かが出来る状態になっているはずだ。
ラストゴールまで遠く感じたとしても、あなたは必ず成長している。過去を振り返ることによって、少しずつラストゴールに近付いていることに気付くだろう。
自分の過去の頑張りを確認し自認することによって、先に進む為の勇気を得ることができるよ。
努力や成長を確かめやすくする方法
努力や成長は目に見える方が楽しい。目に見えるようにする具体例を挙げる。
- ポイントカードのポイントを集める
タッチタイピングの練習をした日には、カレンダーや手帳などに印(○を記入,シールを貼る,ハンコを押すなど)を付ける。
過去に付けた印を見直すことによって、自分が努力のできる人間だと実感できる。また、何かを集めたくなるという人間の習性を利用する方法なので、印を付けるために練習を続けたくなる。
- 簡単な日記を書き、その日の練習記録を記入する
細かく記すと長続きしないので、記録(その日の最高記録や練習回数など)を数値で記入する程度にすると良い。
過去と現在の「記録(数値)」を比較することによって、具体的な成長を実感することができるよ。
- ポイントカードのポイントを集める
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全国ランキングに参加する
『ごんタイピング』では、メールアドレスなどを登録する必要がなく、誰でも参加できる全国ランキングを用意している。
もちろん全国ランキングの参加も無料だよ。
最初は、他の人と比べて記録が劣ることもあるだろう。だが、初めから優れた記録を出すことは出来ないのは当然だ。
劣っていることが恥ずかしいと考え、ランキングに参加するのをやめるのではなく、ランキングの低い位置から高い位置に上がっていく快感を味わおう。
ライバルを決めて、そのライバルの記録を目標にすると、モチベーションと集中力が高まるよ。
参考にした本(超おすすめ)
「続ける」技術(石田淳)
続けられないのは、精神力や意志の強さが足りないからではない。続ける技術さえ身につければ、誰にでも続けられる。
『「続ける」技術』は、「行動科学」という、人間の行動を科学的に研究した結果を基に、意思決定メカニズムを分析し、「続ける」ということをテーマに書かれたものである。
「なぜ、続かないのか?」「なぜ、続けられるのか?」の答えが分かる。
著者の石田淳(いしだじゅん)は、「ADE行動科学マネジメント」のライセンス資格を、日本で唯一持っている人物である。
おすすめポイント
- めちゃくちゃ読みやすい
「続ける」技術を解説しているだけあって、読み続けることが全然苦じゃなかった。文字が大きめで、文章が分かりやすいので、内容が164ページあるにもかかわらず、1日〜2日(数時間)で全部スラスラ読める。
- すぐに使える知識が満載
使える実践的な知識と、具体的な使用方法がいっぱい載っているので、すぐにでも始めることができる。というか、使ってみたくなる。
- 汎用性があるので、1冊で数冊分の価値がある
ダイエット、禁煙、勉強、筋トレ、練習など、続けることが難しいこと全てに対応した方法だから、お得な気分を味わえる。
続けてもらいやすくなる方法としても応用できるので、商売をやっている人には、常連客を呼ぶヒントにもなるだろう。
気になる人はチェックしよう
- Amazon.co.jp: 「続ける」技術: 石田 淳: 本
人気の本だけあって、レビュー(評価)数がかなり多いので、沢山の人のレビューが読めるよ。
次のページでは、タッチタイピング練習メニューについての説明を読み、目指す目標や気をつけておくことを学ぼう。