アンカーキーとは何か
アンカーキーの意味と、その必要性
- アンカー
「アンカー」とは、碇(いかり:船を一定の場所に留めておく為に、綱や鎖をつけて海底に沈めるおもり)を意味する言葉。
キーを打つ時、手(指全体)を上下移動させるのではなく、必要な指だけを動かそう。必要な指の関節を伸ばしたり曲げたりして上下移動させるんだ。
例えば、Uキーを打つ時には、ホームポジションから人差し指だけを上のキーに移動させ、中指・薬指・小指は、ホームポジション(KL;)に残しておく。
このホームポジションに残しておく指のキーのことを「アンカーキー」と呼ぶ。
Uのアンカーキーは、KL;になる。基本的に、「目的のキーを打つ指」以外の3本の指は、ホームポジションに置いたまま動かさないようにする。
アンカーキーに置く指は、現在の指の位置を把握し、打ち終えた指をホームポジションに素早く戻す為にとても重要である。
例外:アンカーキーが2つ以下
基本的にアンカーキーは3つだが、以下の2つのパターンでは、アンカーキーが2つ以下になる。
指の動きに無理がある場合
薬指は、身体の構造上、単独で動かすのが難しい指だ。薬指で打つ時は、小指も一緒に動かした方が無理なく打てる。
よって、薬指で打つ時のアンカーキーは、人差し指と中指の担当キーの2つになる。
目的のキーがホームポジションから遠い場合
目的のキーがホームポジションから遠いキーの場合、例えば、キーボードの右上部分にある^のアンカーキーはJだけになる。
JKLに指を置いた状態で^を打とうとすると、指の動きに無理が生じる。Jに人差し指を置いた状態で、指を開いて右に角度をずらしながら小指で^を打つ方が自然だ。
ホームポジションに戻す癖を付けよう
キーを打ち終えたら、常にホームポジションに指を戻すように心がけよう。ホームポジションに指を戻す作業は、タッチタイピングが出来るようになる為に、とても大事なことなんだ。
ホームポジションを基準として、「1つ上に」「1つ下に」「2つ上に」「1つ内側に」等のように指を移動させる。この移動する角度と距離の感覚を脳に記憶させることによって、タッチタイピングが出来るようになる。
だから、キーを打ち終えた時にホームポジションに戻らないと、基準となる位置がずれる為、自分の指のある位置が分かりづらくなり、移動すべき距離がつかめなくなってしまうのだ。
タッチタイピングが出来なくて悩んでいる人は、この戻す作業を省いている場合が多い。戻す作業を意識しながら、繰り返し練習することによって、次第に意識しなくても戻せるようになるぞ。
次のページでは、無理なくスムーズにキーの位置を覚えるためのコツを学ぼう。